福岡県地域木造住宅生産体制強化地域協議会

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木造建築・住宅について

木材や木製品は製造エネルギーが少なく、CO2を貯蔵することから、環境にやさしい材料です。CO2を多く固定する木造住宅は「第二の森林」と呼ばれており、そのため木造住宅を増やし、長く使うことは森林の整備同様に大切なことなのです。

木造住宅の快適性

木材自体が金属(鋼材)などと比べて断熱性に富んでおり、また特有の調湿性から快適な室内環境を生み出してくれます。さらに、紫外線吸収や反射防止、適度に音を吸収するので音が美しく響くといった効果も見られています。なんと言っても、その香りや温もりが心地良く、癒されます。

木造建築物の工法と構造

工法と構造
福岡県産材を用いた木造建築物では、主に丸太や製材、集成材などの利用が考えられます。一般的に製材が用いられる「在来軸組工法」、集成材が多く用いられる「木質ラーメン構造」、丸太や製材を用い、木組みの大きな変形性能を活かした「伝統的工法」があります。

木材の性能
製材を軸組に用いる場合、設計方針によって使用する構造材の規格、含水率、ヤング係数(圧縮力に応じた縦ひずみに対する比)が異なります。使用する木材は用いる構造計画基準などによって異なるので、適した性能を持つ木材の調達を早めにする必要があります。

木造と耐火性能
主要構造部が耐火構造であるなど、法令に適合した建築物を耐火建築物と言います。木造の建築物においても建築基準法施行令107条で定める技術的基準に適合すれば、耐火建築物が可能で、実際に建てられた事例もあります。

福岡県産材の利用が可能な主な工法・構造

木造建築物の建設コスト

地盤の状況や内装、設備の仕様によって変動するため単純な比較はできませんが、「建築統計年報」のデータ内、平成19年度〜24年度にかけての福岡県の統計によると、木造の建設コストは決して高いわけではないことが読み取れます。また小・中・大規模建築のモデルプランによる試算では規模に関わらず、木造がほかの構造よりコストが低いか同程度であることも分かっています。

建築統計年報
構造別コスト比較表
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